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キタキチョウ(12月)

キタキチョウ従来キチョウと呼ばれていた種には、本州から南西諸島まで分布する種と、日本では南西諸島だけに分布する種の2種が含まれていたことが最近わかった。両種は分布だけでなく、食草の好みなどの生態も異なる。

季節変異が著しく、夏型では前翅表の黒い縁どりが幅広いが、晩秋に出現するものでは縁どりがなくなる。裏面の褐色の斑紋の出方も季節によって変わる。夏型の雄は、色紙を切り抜いたような鮮やかな黄色。夏型でも秋型でも、雌の方が色が薄い。

湿地で吸水したり、動物の糞などから吸汁したりする性質も強い。真冬でも暖かい日には、成虫が飛ぶのを見ることがある。科学園記録種。(た)

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