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11月には黄色く色づいていたメタセコイアですが(1枚目写真)、12月の末にはもうほとんどの葉を落とし、樹形の外縁部の梢が茶色く残っていました(2枚目写真)。
外縁部にまだ葉が残っているのかなと思ったのですが、よく見ると、樹冠の一番上のほうは「つぶつぶ」した感じ、少し下のほうは「もさもさ」した感じが見られます。カメラのレンズの倍率を上げてみました。「つぶつぶ」した感じは早春(2016年2-3月)に咲いた雌花から実が成熟してきたところ(3枚目写真)、「もさもさ」した感じは次の早春(2017年2-3月)に咲く雄花の花序でした(4枚目写真)。
雌花の花序は3枚目の写真の中にあるのかもしれませんが、小さくて見えません。メタセコイアは風媒花で、春に新しい葉をつける前に花が咲いて花粉を飛ばした方が、自分の葉が邪魔になりません。また、花粉が軽いとはいってもやや下方に落ちていくでしょうから、雌花を上方に雄花を下方に配置しておくことは自家受粉を避ける効果がありそうです。(よ)
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