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柳沢林道を歩いていると、沢の中のわずかに湿った土のあたりで、小さな鳥の影が10羽ほどはらはらと見えました。すぐそばのアオキの藪の中に飛び込むもの、そこから沢の中にまたでてくるもの、・・。
こちらはじっと立ち止まって、どの個体に焦点をあわせようかと迷います。今年も少し前から、おそらく11月の後半からちらちら見かけていたのですが、なかなか写真におさまってくれませんでした。ミヤマホオジロのオスです。
ホオジロやカシラダカとよく似ていますが、ミヤマホオジロでは眉斑(目の上の眉にあたる部位)と喉にきれいな黄色の羽毛があることが特徴です。黄色はメスではやや薄く、オスではっきり顕著です。
夏には中国東北部、ウスリー、朝鮮半島などで繁殖し、日本には冬鳥として飛来します。冬鳥として大陸から渡ってきますが、西日本のほうが多いようです。
園内では10羽くらいの群れで見かけ、柳沢やサクラ保存林の夫婦坂や釣舟草通りの地面に下りていて、人が来るとはらはらと飛んで隠れたり、木の梢に飛び上がったりしているようです。(よ)
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