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初冬の一日、まだチョウがふらふら飛んでいます。夏の生き残りが死に損なったわけではありません。成虫で越冬するチョウがまだ活動しているところです。
夏ほど気温が高くないので、チョウの動きも緩やかです。天然林の林縁を歩いていると、驚いたウラギンシジミの秋型(夏型に比べて羽の先が尖っている)が飛び出してきましたが、またすぐに近くの枝にとまりました(右写真)。
名前のとおり、裏が一面の銀色です。緑色や茶色が多い森の中では、銀色は目立つような気がしますが、じっとしていると意外にどこにいるかわかりません(左写真)。
同じく成虫で越冬するキタキチョウ、ムラサキシジミなども時折見られ、チョウの動きがゆるやかな秋も、観察に適したシーズンかもしれません。(よ)
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