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昭和林道の標識柱78番の近くには吉念寺の醍醐桜のクローンがあります(左写真)。1968年に岡山県真庭市の吉念寺から導入された醍醐桜の接ぎ木が成長した個体です。
エドヒガンは東北から九州にかけて分布する野生のサクラで、葉より先に花が咲くため鑑賞価値の高いサクラです。寿命が長くて大木となり、各地で名木・古木として大切にされている多くの個体があります。吉念寺の醍醐桜もそのようなエドヒガンの古木です。
エドヒガンの花は小ぶりで花びらは長さ13mm以下ですが、顕著な特徴は萼筒が壺型で玉のように膨れた部分が大きいことで(右写真)、この特徴により他の野生のサクラと見分けることができます。(よ)
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