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早春に目立つ、樹に咲く黄色い花のひとつ。マンサク科トサミズキ属のヒュウガミズキです。
葉の展開の前に花を開きます(左写真)。花序は短く、1つの花序につく花の数は1~3個(中写真)、雄しべの葯は黄色です(右写真)。同じ時期に同属の近縁種であるトサミズキもとてもよく似た花を咲かせますが、トサミズキは1つの花序に多数(7~10個)の花が付き、雄しべの葯は暗赤色である点で区別できます。
ヒュウガミズキの分布は、本州の石川県から兵庫県にかけての日本海側の地域で、ヒュウガという名前は宮崎県の日向地方にちなんだものではないようです。樹高が1~3mと低く、庭木や庭園樹として植えられることが多く、あちこちでよく見かけます。園内では第2樹木園の入り口に近いところや、サクラ保存林の夫婦坂などに植えられています。(よ)
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