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この記事は「多摩森林科学園のブログ(2012.8-2019.3)」に2015年3月11日に掲載されたものです。サクラ解説板はその後必要に応じて少しずつ整備されています。
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サクラの季節を前に、解説板の整備を進めています。上段と下段の2段式です。上段(左写真)には、栽培品種の解説と写真を、園のオリジナルな内容で示しています。写真は‘江戸’という栽培品種の例ですが、「オオシマザクラxカスミザクラ」と書かれているのは、形態と遺伝子の研究から総合的に判断して、祖先として野生のオオシマザクラとカスミザクラの関与が大きいということを表しています。
下段(右写真)には、左に英語の解説文、右に‘江戸’という栽培品種に属する栽培ラインの紹介があります。園では約40-50年前に全国様々なところからサクラを分けていただきましたが、どこからどのような名前でいただいたかを記録して、「安行の糸括」のような栽培ライン名で管理してきました。近年、遺伝子などの研究によって、いくつかの栽培ラインがじつは同じ栽培品種に属するものだということが正確に言えるようになりましたので、このような解説板で示すことになりました。
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