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キジ科コジュケイ属の鳥です。日本にはキジ科の鳥としてライチョウ、ウズラ、ヤマドリ、キジなどがいます。コジュケイは、中国に分布するものを1919年(大正8年)に神奈川や東京で放鳥したものが自然に増加したといわれています。現在では宮城以南の本州や四国、九州に分布しています。いっぽう兵庫には、台湾に分布するもの(コジュケイの亜種)を1933年に神戸付近に放鳥したものが生育しており、こちらはテッケイと呼ばれています。
コジュケイは低木林や農耕地に生息し、多摩森林科学園でもつがいでいたり、ファミリーでいたりするのを時々見かけます。雌雄同色で、写真では雌雄の別はわかりませんが、オスの脚には蹴爪(けづめ)があります。歩いていることが多いのですが、何かで驚くと樹上に飛び上がったり、低空を飛んで逃げて行きます。オスは繁殖期に大きな声で「ピュッピュックワーイ、ピュッピュックワーイ」といった感じで鳴きますが、これは「ちょっとこーい、ちょっとこーい」と聞きなされます。もうじき、聞かれる時期となります。(写:た、文:よ)
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