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サクラ保存林の釣舟草通りに‘明正寺’があります(写真)(標識柱62番付近)。これは、愛媛県新居浜市の明正寺の原木から1971年に導入された、サクラの栽培品種です。花は微淡紅色の中輪一重咲き、樹高は2-3m前後で、背の低いサクラという印象です。
同じクローンが柳沢林道の西側斜面にも植栽されており(標識柱81番あたりから見上げる、または標識柱86番あたりから見おろす)、道からやや離れているので近くで見ることはできませんが、まだ花の少ない早春の時期なので、遠目に見て、あの花はなんだろうと気になります。(よ)
DNAの分析(Katoら2014)によって、オオシマザクラとシナミザクラの影響が強い種間雑種であることが明らかになりました。カンヒザクラの関与が考えられたこともあるようですが、カンヒザクラはあまり関係がなさそうです。(よ)
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