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ナガバノスミレサイシン(3月)

ナガバノ第1樹木園の林床で、ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛、スミレ科スミレ属)の花が咲いています(写真1)。

サクラ保存林のような明るい場所にはみられず、やや暗い環境を好むようです。日本固有種で、本州(関東以南)、四国、九州の太平洋側の地域に分布します。

花は紫色っぽいものや白っぽいものがあり、第1樹木園では両方のタイプの花を見ることができます(写真2)。距は、タチツボスミレやエイザンスミレにくらべると、太く大きくて、丸い形をしています(写真3)。名前のとおりに長い葉を持ち、葉を裏返してみると紫色を帯びています(写真4)。

スミレの仲間は、地上茎から葉柄や花柄が分枝するものと、地上茎がなく葉柄や花柄が根もとから出るものに大きく分かれ、本種は後者のグループです。(よ)