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タチツボスミレよりも、もっと明るい場所が好みのようです。園内では昭和林道の‘越の彼岸桜’の近くの標識柱77番あたりの道脇に少し見られます。通常はタチツボスミレくらいの草丈ですが、この場所の個体は地面がとても固いこともあってか非常に小さいので、ほんとによく見ないと見逃してしまいそうです(左写真)。
タチツボスミレの近縁種で、地上茎があって、托葉には切れ込みがあり、葉は卵形〜楕円形ですが、花の色がタチツボスミレの淡紫色に比べて、本種では濃紫色で中心部の白色が明確です(中写真)。また、距は紫色を帯びてややぼってりした感じで、花柄に微毛があります(右写真)。
ニオイタチツボスミレは日本のスミレ類の中では香りが強い種です。(よ)
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