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トサミズキ(3月)

トサミズキ第2樹木園の中の道の中程にある標識柱15番のあたりから、斜面の上方を見ると、黄色い花を付けた樹木が2本見られます。向かって左側がサンシュユで、右側がトサミズキです。

トサミズキはマンサク科トサミズキ属で、ヒュウガミズキと近縁です。ヒュウガミズキでは花序が短く、1つの花序に付く花の数は1~3個で、雄しべの葯が黄色なのに対して、トサミズキは1つの花序に多数(7~10個)の花が付き、雄しべの葯が暗赤色である点などで区別できます(右写真)。

トサミズキの分布は高知県で日本固有種ですが、庭木としてよく植えられているので、身近で見かけることもあるでしょう。トサミズキ属には、他にコウヤミズキ(分布:本州中部地方以西、四国、九州、日本固有)、キリシマミズキ(分布:高知、愛媛、九州の霧島、日本固有)などがあり、いずれも葉の展開の前に黄色の花を咲かせます。(よ)