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ヒヨドリバナに小さなチョウのようなものが来ていました。マドガ科のマドガ,Thyris usitataです。
翅の中央付近に半透明の白色斑があるので,これを「窓」に見立てて命名されたようです。開張12-18mmほどの小型のガです。腹端の細く伸びたこの個体はオスのようです。北海道から九州まで分布する日本固有種です。近くに幼虫の食草のボタンズルも咲いていました。ガというと夜のイメージですが,このように昼間活動するガも多いです。園内でよく見られる昼行性のガは他に,オオスカシバ,コスカシバ,アゲハモドキ,ホタルガ,カノコガなどがあります。(や)
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