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森の科学館の裏の池の近くの植え込みで、尻尾の生えた小さなカエルをたくさん見つけました。おそらく池にたくさんいたオタマジャクシがカエルになったのだと思われます。そうだとすると、これらはモリアオガエルに違いありません。
体長は2cmあまり、色は褐色~緑色です。面白いことに、池に近いところにいる個体は褐色がかった汚い緑色で尻尾が長く(左写真)、池から離れるに従って、きれいな緑色で尻尾が短いあるいは完全になくなっている個体が多い傾向がありました(右写真)。尻尾の長さ、そして色をデータ化できれば、池からの距離と相関がみられるのではないかと思いました。このことは、オタマジャクシがすごい高密度で生息していた池から、カエルになって分散していく過程を見るようなものです。
これまでも、時々池をみて、モリアオガエルのオタマジャクシにだんだん足が生えてくるのに気づいていましたが、尻尾があるうちに池から上がって樹上生活を始めるのだということを知りました。(し)
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