文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

ホーム > 見学案内 > 園内のみどころ > 自然探訪 > 8月の自然探訪 > オナガアゲハの雄(8月)

ここから本文です。

オナガアゲハの雄(8月)

オナガアゲハサクラ保存林の関山ベンチの後ろにある天然林の林縁を、オナガアゲハの雄がひらひらと飛んでいます。クロアゲハとたいへんよく似ていますが、飛び方は少し弱々しく、ひらひらという感じです。

天然林の縁の様々な植物が低く生えているところに、すっととまって休みました。平地でよく見かけるクロアゲハに比べると、羽が全体にやや細いこと、後翅の尾状突起も細長く先端がやや内側に向くこと、などで区別できます。写真では見えませんが、飛んでいる時には後翅の前縁に黄白色の紋がはっきりと見えて、雄であることがわかります。また、雌では後翅の赤い斑紋がもっと多く見られます。

そっとシャッターをきったつもりでしたが、1枚写したとたんに慌てたように、急いで飛び去っていきました。オナガアゲハの幼虫は、ミカン科のいろいろな植物を食べますが、特にミカン科コクサギ属のコクサギを好みます。コクサギは、やや湿った薮や沢沿いの林内に生育する落葉の低木で、園内でもよく見かけます。(よ)

8月の自然探訪一覧へ