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ユリ科ホトトギス属の多年草、ヤマホトトギスです(左写真)。鳥のホトトギスの胸にある模様と花の斑点が似るところから、名前がつけられたようです。
花の色だけでなく、形も非常にユニークです(右写真)。大きな紫色の斑点を持つ花被片は反り返って開き、その中から出ている雌しべの花柱は上部で3つに分かれて、さらに先端で2つに分かれており、やや小さな紫色の斑点を持っています。6本の雄しべは、花柱の分岐に沿う3本とその中間に位置する3本があります。
どんな昆虫が花粉を運ぶのでしょう。9月の記事を見ると、ハキリバチの仲間が来て花の下方の花被片の奥にある蜜を吸っていますが、ハチのおしりが雄しべの葯や雌しべの柱頭に触れるには体長がやや短いようです。(よ)
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