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地球温暖化がより進行すると予測される2050年には、生物の分布も現在とは様変わりする可能性があります。森林に住む生物たちも、温暖な気候を好む種が分布を広げる一方、高山や北方の寒冷地に住む種の中には数が減ったり、絶滅するものが出てくるかもしれません。
また、地球上での人や物の行き来がいっそう激しくなる中で、日本に侵入する外来生物も増加する恐れがあります。さらに、森林の樹種や林齢の構成も変化するため、森林生物の多様性や生態系が受ける影響は増大し、新たな生物被害が引き起こされることも予想されます。
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こうした問題を解決するため、外来生物を管理する技術や生物被害を環境に優しい方法で制御する技術を高度化します。同時に、森林生物や生態系の働きを様々な観点から解明することで、森林生態系を総合的に管理し、生物の多様性を保ちつつ、その恵みを将来にわたって享受できるよう、人間と森の生物が共存できる仕組みの創造を目指します。

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