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地球温暖化の進行を食い止め、化石資源に頼らない循環型社会を実現するためには、身のまわりの建築材料や様々な工業用材料を、資源・エネルギー消費型の化石資源に由来する製品から、再生可能で環境への負荷も少ない木材製品に転換させる必要があります。とりわけ、蓄積量が充実し、今後も増加の一途をたどる国内森林資源を用いた木材製品への転換が、国内林業振興のためにも望まれています。
このため、高度加工が困難で、低位利用のままであった国産材の加工技術の高度化に取り組み、用途拡大と、自給率の向上を図ります。
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同時に他材料から木材への転換を促進するために、改質・複合などの技術開発を進め、木材製品の多機能化・高耐久化・高強度化を図ります。また、木造住宅をはじめとする木質構造の安全性・快適性を高め、耐用年数の大幅延長による環境負荷の低減を図ります。
さらに、木材製品のリサイクル・リユース率向上のための技術を開発するとともに、これらの定量的指針を得るため、木材利用の環境負荷低減量を正確に評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)*手法などを確立します。
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