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1.受賞名 | 2022年度人間・環境学会賞(受賞日:2023年5月27日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
高山 範理(森林管理研究領域) 辻木 勇二(フォレストデジタル株式会社) |
3.受賞理由 |
「デジタル森林浴の生理・心理的な効果及び回復特性の解明及び成果の普及啓発・実践活動」が2022年度の人間・環境学に貢献するものとして評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
本業績は、長年の「森林空間利用と心身の健康」に関する研究の積み重ねの上に立って、ベンチャー企業との共同による「デジタル森林浴」の生理・心理的な効果及び回復特性の解明及び成果の普及啓発・実践活動を行ったものである。デジタル森林浴は、風景・音・香りといった森林環境の有するアメニティを再現するデジタル技術(空間型VRシステム)を活用する独創的なものであり、その体験前後の「生理・心理的効果」と環境側の有する「回復特性」の特徴を明らかにし、リアルな森林環境とかなり近い回復特性があることを示している。さらにその成果を生かしてデジタル森林浴の普及・実践活動を各地で展開し、自然環境要素の都市部への導入や、人の心身の健康増進、地域の観光振興に資することを実証している。このデジタル森林浴は、社会実装する上でより詳細な検討が求められるものの、都市生活や医療福祉など様々な課題解決の場面において活用できる可能性を秘めており、今後の発展が大変に期待される。 以上のような理由から、2022年度の人間・環境学会賞の受賞に至った。 【対象業績】 Takayama N, Morikawa T, Koga K, Miyazaki Y, Harada K, Fukumoto K, Tsujiki Y. |
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