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1.受賞名 | SER Award Bradshaw Medal(受賞日:2023年9月28日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
川上 和人(野生動物研究領域) 堀越 和夫(小笠原自然文化研究所) |
3.受賞理由 |
島嶼生態系における外来種駆除後の海鳥相変化に関する論文が、Society for Ecological Restoration が発行する国際誌Restoration Ecologyの2022年度最優秀論文に選定された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
一般に外来種駆除後に在来種が増加すれば、生物相が回復したと見なされる。しかし、実際には人為的撹乱前の生物相がわかっておらず、本当に回復したかどうかがわからないという「ハンプティ・ダンプティ問題」が生じている場合が多い。本研究では、小笠原諸島の南島をモデルとして化石を用いて海鳥相変化を評価し、外来種駆除後にはもともと優占していた固有性の高い種ではなくコスモポリタン種ばかりが増加していることを示した。この成果が生態系修復におけるハンプティ・ダンプティ問題の解決に貢献するものとして評価された。 【受賞論文】 Recovery or change? Differences between in seabird fauna in island ecosystems before alien mammal disturbance and after alien mammal eradication. 2022. Restoration Ecology Vol. 30, No. 5, E13579. |
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