更新日:2024年4月22日
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1.受賞名 | 一般財団法人茨城県科学技術振興財団つくばサイエンス・アカデミー テクノロジー・ショーケース2024 ベスト・アイデア賞(受賞日:2024年1月25日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
宮城 一真(森林総合研究所 森林資源化学研究領域) |
3.受賞理由 |
つくばサイエンス・アカデミーが主催するテクノロジー・ショーケース2024において、「液晶性セルロース誘導体の構造色を活用した木材多糖由来の機能材料創出」と題して行ったポスター発表が特に優秀であると評価されたため。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
木材主要成分であるセルロースの水酸基を各種官能基で置換して得られるセルロース誘導体は、自発的に規則正しく並ぶ液晶性という性質を有する。一部のセルロース誘導体は、この性質によって微細な層構造を形成し、層間隔の2倍の波長の光を選択的に反射することで鮮やかな色を呈する特徴がある。このような微細構造に起因して生じる色は構造色と呼ばれ、モルフォ蝶の羽やコガネムシの体表など自然界にも多々見られる現象である。本発表では、セルロース誘導体の構造色特性を活かした機能材料創出の研究成果を紹介し、圧縮ひずみに応答して色が変わるひずみセンサーや糖を検出して色が変わる自己検査キットについて報告した。 |
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