研究紹介 > トピックス > 職員の受賞・表彰 > 第17回(2023年度)日本木材学会論文賞 JWRS Best Paper Award 2023(楠本 倫久・森川 卓哉・橋田 光・松井 直之・大平 辰朗)
更新日:2024年3月28日
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1.受賞名 | 第17回(2023年度)日本木材学会論文賞 JWRS Best Paper Award 2023(受賞日:2024年1月27日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
楠本 倫久(森林総合研究所 森林資源化学研究領域) 森川 卓哉(森林総合研究所 森林資源化学研究領域) 橋田 光(森林総合研究所 森林資源化学研究領域) 松井 直之(森林総合研究所 森林資源化学研究領域) 大平 辰朗(森林総合研究所フェロー、現 農研機構生研支援センター) |
3.受賞理由 |
同一地域に自生するクロモジを対象に、葉と枝に含まれるテルペノイドとフラボノイドの変動性を個体レベルで明らかにした研究論文が、木材科学分野の発展に貢献するものとして高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
古くから生薬等に用いられているクロモジの含有成分は、生育地の違いなどで変動することが知られていますが、その変動性を個体レベルで詳細に調べた研究はこれまでにありません。本研究では、同一地域に自生するクロモジを対象に、葉と枝に含まれるテルペノイドとフラボノイドの個体間差(遺伝的背景等に起因する違い)と個体内差(組織や季節等に起因する違い)について調べた結果、主要なテルペノイドの含有量が個体間差に強く支配されていることを明らかにしました。 【受賞論文】 Kusumoto N, Morikawa T, Hashida K, Matsui N, Ohira T (2022). The variability of terpenoids and flavonoids in native Lindera umbellata from the same region. Journal of Wood Science, 68, 58 |
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