研究紹介 > トピックス > プレスリリース > プレスリリース 2015年 > 国連 国際生物多様性の日 記念シンポジウムのお知らせ 「九州・沖縄の生物多様性の保全と活用」
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平成27年5月20日
国立研究開発法人森林総合研究所
ポイント
国立研究開発法人森林総合研究所(理事長 沢田治雄)は、国連・国際生物多様性の日 記念シンポジウム「九州・沖縄の生物多様性の保全と活用」を、6月14日(日曜日)に熊本市で開催いたします。多数の皆様のご来聴を歓迎いたします。
記
1. 日時: 平成27年6月14日(日曜日) 13時15分~16時30分
2. 場所: くまもと県民交流館パレア10階 パレアホール(熊本市中央区手取本町8番9号)
3. 内容: 別紙のとおり
4. 参加費: 無料
5. 申込: 不要
国立研究開発法人森林総合研究所は、国連の定めた国際生物多様性の日の趣旨に賛同し、一般の方々に森林の生物多様性に関する研究成果や生物多様性への理解を深めていただくため、平成19年から毎年、他の研究機関の研究者も交え、「国際生物多様性の日 記念シンポジウム」を開催しております。今年度は、6月14日に熊本市で開催いたします。
(内容)
日本の南西端に位置する九州・沖縄地域は、過去に大陸と地続きだった時代に日本本土への通り道になっていた地史的背景とその後の温暖多雨な気候により独自の生物相が形成されてきたと考えられます。この地域に残された照葉樹林は世界自然遺産やその候補地、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)などに認定されており、自然的価値の高さが知られています。一方で、自然環境の利用の歴史が長く、植生のほとんどは原生のものではなく二次的自然となっています。また、いわゆる「照葉樹林文化」という言葉があるように、人々は森林から様々な生物多様性の恩恵を受けてきたと考えられます。このような九州・沖縄地域において生物多様性の保全と人による持続可能な利用の両立は必然の課題であり、グローバルな問題とも根を共有していると言えます。
これらを踏まえて本シンポジウムの4つの講演では、はじめに九州・沖縄地域の生物多様性の現状への理解を深めていただくため、地域における自然と歴史や文化との関わりについて紹介します。つぎに、鳥類を例に世界自然遺産候補になっている「奄美・琉球」における絶滅危惧種の保全と外来種対策について解説します。続いて、地域を代表する自然植生である照葉樹林における長期モニタリングの成果を解説しつつ、その成果の学校教育への活用の可能性について議論します。最後に、生物多様性保全を地域づくりに生かした事例を示し、生物多様性の活用の在り方について考察します。
本シンポジウムは、関係の研究機関、行政機関の方々や生物多様性に関心をお持ちの方々だけでなく、次世代を担う高校生や教育関係の方々に聴講していただきたく、企画いたしました。そのため、関係諸機関に加えて教育委員会にも後援を賜りました。
みなさまお誘い合わせのうえ、ご来場くださいますようお願いいたします。
(意義)
講演を通じて、生物多様性やその保全と活用について理解を深めていただけると思います。
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