実験デザイン
以下の8つの実験処理を実施
- 人工林皆伐
- 広葉樹単木少量保持(人工林内の広葉樹林冠木を約10 本/ha 保持)
- 広葉樹単木中量保持(人工林内の広葉樹林冠木を約50 本/ha 保持)
- 広葉樹単木大量保持(人工林内の広葉樹林冠木を約100 本/ha 保持)
- 群状保持(人工林の中央に0.36haの人工林パッチを保持)
- 小面積皆伐(1カ所約1haの皆伐を数カ所行う)
- 広葉樹天然林(広葉樹保持の参照とするための対照区 伐採なし)
- 非伐採の人工林(人工林の伐採の効果を検証するための対照区 伐採なし)
実験区の設定
- 各実験区は5~8haで林齢50年生以上
- 各処理3セット(くり返し)を基本とする
- 各実験区は200m以上離し、林分周辺の40~50mは緩衝地帯として原則10年間皆伐しない
伐採後の作業
- 地拵え(じごしらえ)は筋(すじ)状に行い、枝条は列間や伐採地内で整理
- 伐採翌年の春にトドマツを筋状に植栽、植栽本数は地域の保安林の指定施業要件に従う
- 下刈り(したがり)は筋状に実施
- 保持木は基本的に今後も伐採しない方針
実験スケジュール
- 伐採は2014年から毎年1セットずつ行う
- 伐採の1年前から調査を開始し、1伐期(約50年)の継続調査を目標にする