水害
森林保険では、降水や出水による山崩れ、地すべり、土石流等で生じた「根返り」「埋没」「流失」などの損害に備えることができます。

森林の、山地の崩壊や洪水を防ぐ働きについてはよく知られていますが、森林の種類や状態によってその力には限度があり、限度を超えてしまうと森林自体が被害を受けてしまいます。
森林保険のお支払い対象となる水害の形態としては、次のようなものがあります。
【根返り】豪雨に伴う崩壊、地すべり、基岩上の浅い土壌の滑落等により、立木が転倒したもの(幼齢木の場合、回復は不可能となる)
【埋没】豪雨に伴う崩壊や地すべり等で立木が土砂に埋没したもの(ほとんどの場合、成長の回復や材の利用は見込めない)
【流失】渓岸崩壊、土石流、地すべり等により立木が消失したもの
また、次のような損害で、因果関係を客観的に証明可能なものについては、水害として認定されることがあります。
【浸水・水没】洪水や長雨で林地が長期間浸水又は水没したことにより、立木が生育不能となったもの
【表面侵食】豪雨による土壌侵食により、林地土壌が流失し、立木が生育不能となったもの
- 特集「雨と森林 水の流れを追いかける」(森林総合研究所「季刊森林総研」No.63)2024(令和6)年
- 地すべり発生リスクの推定に向けた高精度な地下水圧予測モデルの開発(森林総合研究所研究成果)2024(令和6)年
- 遮断蒸発が下流に及ぼす影響を評価ー森林に特徴的な現象が洪水を大きく左右するー(森林総合研究所プレスリリース)2023(令和5)年
- スギの根が山腹の表層崩壊を防止する機能の評価手法を開発ー皆伐から10年で大幅に低減するが再造林を行えば回復も早いー(森林総合研究所プレスリリース)2023(令和5)年
- 降雨規模に応じて林道災害発生頻度を予測するモデルを構築(PDF:1,261KB)(森林総合研究所令和5年度研究成果選集)2023(令和5)年
- 樹木に残された土砂災害の痕跡(森林総合研究所今月の自然探訪、2022(令和4)年5月)
- 土砂災害を引き起こす雨の降り方に隠された共通点(森林総合研究所「季刊森林総研」No.59)2022(令和4)年
- 土砂災害が発生する危険性の高い雨の降り方を判定する(森林総合研究所プレスリリース、2021(令和3)年
- 土石流を引き起こす降雨条件は谷底の土砂量に応じて変化する(PDF:1,272KB)(森林総合研究所令和3年度研究成果選集)2021(令和3)年
- 岐阜県瑞浪市大湫町の大杉の倒木化は、根系の発達制限が原因だった(森林総合研究所プレスリリース)2021(令和3)年
- 針葉樹林から発生した流木の長さはドローンによる空撮で精度良く測定できる(森林総合研究所研究成果)2021(令和3)年
- 土石流を引き起こす降雨条件は谷底の土砂量に応じて変化する(森林総合研究所研究成果)2021(令和3)年
- 豪雨により斜面が崩壊する箇所を突き止める(森林総合研究所研究成果)2019(令和元)年
- 流れてくる土砂や樹木をスギ立木が止める特性を現地斜面で実証(森林総合研究所研究成果)2019(令和元)年
- 2017年7月九州北部豪雨における斜面崩壊と雨量分布の関係について(PDF:7,621KB)(森林総合研究所研究報告第17巻1号(通巻445号)2018(平成30)年
- レーザーセンサーで熱帯低気圧による豪雨の雨滴径の特性を解明(PDF:2,251KB)(森林総合研究所平成20年版研究成果選集)2017(平成29)年
- 伊豆大島の斜面崩壊発生地の樹木重量を推定(森林総合研究所研究最前線)2016(平成28)年
- 樹木の太い根が山崩れを防ぐ(PDF:1,144KB)(森林総合研究所平成27年版研究成果選集)2015(平成27)年
- 過去の写真から山地崩壊発生の前兆をつかむ(PDF:956KB)(森林総合研究所平成25年版研究成果選集)2013(平成25)年
- 地すべり性崩壊の発生危険斜面を探る(PDF:1,211KB)(森林総合研究所平成23年版研究成果選集)2011(平成23)年
- 地下水の流れる音から山崩れの場所を予測する(PDF:787KB)(森林総合研究所平成20年版研究成果選集)2008(平成20)年
- どこの山が、いつ崩れるか、リアルタイムで予測する(PDF:1,089KB)(森林総合研究所平成15年度研究成果選集)2003(平成15)年
- 山崩れは、いつどこで起きるか(PDF:144KB)(森林総合研究所平成10年度研究成果選集)1998(平成10)年
- 九州の大水害(1)(PDF:2,162KB)(森林総合研究所九州支所「九州の森と林業」第7号、平成元年3月1日)
- 昭和47年7月集中豪雨による天草地区の山地荒廃に関する研究(PDF:2,937KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.280)1976(昭和51)年
- 昭和41年台風26号による足和田地区の山地荒廃に関する研究(PDF:3,729KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.215)1968(昭和43)年
- 昭和34年7号台風による山梨水害の山地荒廃とその治山対策(PDF:5,389KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.132)1961(昭和36)年
- 昭和33年伊豆水害の山地の崩壊、土石流出とその防止対策(PDF:12,180KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.117)1959(昭和34)年
- 昭和29年台風水害に関する調査報告(PDF:6,087KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.84)1956(昭和31)年
- 昭和28年近畿水害調査報告第1次調査報告(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.74)1954(昭和29)年
- 昭和28年6月の九州水害に関する調査報告(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.69)1954(昭和29)年