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更新日:2024年7月31日
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コガクウツギ(Hortensia luteovenosa var. luteovenosa、アジサイ科)
落葉性の低木です。初夏のいま、花が咲いた個体を林道沿いでよくみかけます。白い花が目をひきます。アジサイと同じで、花びらのように見えるのはじつは萼です。
なになにウツギという名前の樹木はさまざまな科にみられ、ウツギとつくから同じ仲間というわけではありません。コガクウツギやノリウツギはアジサイ科、ハコネウツギやタニウツギはスイカズラ科です。このほかにも、ミツバウツギ(ミツバウツギ科)やコゴメウツギ(バラ科)などもあります。
ウツギとは「空木」のことで、枝や幹が中空になっていることを指しています。そのため、花や実の形がちがっていても、なになにウツギと名付けられることになったのでしょう。
なお、あじさいの仲間は以前はユキノシタ科に分類されていましたが、いまはアジサイ科として独立しています。
2024年6月4日高知県吾川郡いの町奥南川
(写真と文:大谷達也)
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