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更新日:2024年11月25日
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ニホンジカ(Cervusnippon、シカ科)
夜の山道で大きなオスジカと出会いました。四国内ではシカが数多く生息する場所があり、暗くなってから見通しの悪い山道を通る際には気をつかいます。
カーブを曲がったらシカがいた、山側の斜面からシカが飛び出してきた、ということも頻繁にありますので、車やバイクを運転する際には十分にお気をつけください。
写真の個体は大きなオスの成体です。立派な枝角(この個体は4尖)、全体に黒っぽい体色、首回りのよく伸びた体毛といった、この時期のオスジカの特徴が見られます。
秋はシカの繁殖期です。オスジカがだす「フィーヨー」という声が遠くから聞こえることがあります。たいてい3回、この声が続きます。もし、「ここでこんな声はいままで聞かなかったのに今年始めて聞いた」ということがあれば、シカの生息地が拡がっている証拠なので、ご連絡いただければ幸いです。
農林業にとってシカは厄介な存在ではありますが、野生動物と人間社会がうまく折り合いをつけられる方法を探っていきたいと考えています。
2024年10月9日高知県安芸市別役
(写真と文:大谷達也)
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