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更新日:2024年4月16日
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写真1.(ウラジロモミの葉の裏側)
写真2.(ウラジロモミの純林林床にはイブキザサがびっしり)
ウラジロモミ(Abieshomolepis、マツ科)
高い山に生育する針葉樹の高木です。西日本では中国地方や九州地方にはみられず、紀伊半島や四国にだけ分布しています。一般的に、ウラジロモミが生育する場所より標高が低いとモミ、高いとシラビソがみられます。
名前のとおり、葉を裏返すと白い2本線が目立ちます(写真1)。若い枝に毛がないことで、モミやシラビソと区別がつきます。
石鎚山の登山口のひとつ「土小屋」の周辺にはウラジロモミの見事な群落があります。石鎚山系が山岳信仰の地であることもあわさって、雨が降る直前のこの日にはとても神秘的な風景でした。(写真2)
2024年4月6日愛媛県上浮穴郡久万高原町石鎚山系の岩黒南西斜面(標高1600m)
(写真と文:大谷達也)
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